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時計修理技能士1級の試験内容と取得までの最短学習方法を紹介

数字の1が記載してある画像

「時計修理技能検定の1級ってどれぐらい難しい?」
「合格率は何%?」

と思い、この記事を開いたあなた、こんにちは。
時計修理歴約30年、600人以上に技術を伝えてきた藤本です。

結論からお伝えすると、実務経験7年以上、もしくは2級を取得後2年の実務経験があれば受検できます。参考までに令和6年度の東京都での合格率は30%と合格率は低いため、難易度は高いです。

本記事では、時計修理技能士として現場経験のある立場から、

・試験内容

・受検対策

・申し込み手順

・合格までの道のり

を体系的に解説します。この記事を読めば、時計修理技能検定の1級を取得するための道筋を理解できます。

時計修理技能検定1級の試験内容

時計修理の工具

試験内容は毎年同じわけではなく、事前に過去問を対策していても扱う時計が変わったりする可能性は十分あります。

なので、過去出題されていた問題を通して、時計修理を深く理解することが合格への近道になります。

実際の試験内容(令和7年度)

令和7年度の試験内容として、大きく分けて2つの課題が課されます。

まず一つ目はシチズンクォーツ時計(cal.1112)の分解、巻真交換、洗浄、組み立て、注油、調整、測定などを通じて要求項目を満たすこと。

2つ目はシチズン機械式時計(cal.8200)の分解、洗浄、組み立て、注油、調整などを行い、要求項目を満たすことが求められます。

時間は4時間30分以内なので、作業手順を確実に早くこなさないと最後までやり切ることができません。

課題時計が変更になることも

先ほどもお伝えしましたが、「必ず同じ時計が出題される」とは限りません。

ある程度決まった内容の中で出題されますが、1級は分解掃除まで行うため、時計修理全般の知識が求められます。

対策を練ることも重要ですが、基礎的な知識に加えて早くて確実な作業を身に付けていくことが合格への近道になります。

そして、試験会場という普段と異なる場所での作業になるため、本番は「いつもできていた作業ができなくなる環境」という事態も想定しましょう。

事前に本番を想定した模擬テストを済ませておけば、動揺することなく受検することができます。

受検資格に要注意

注意点

3級、2級を飛ばして1級を受けることができる方も存在しますが、ある程度の条件があるため、中央職業能力開発協会(https://www.javada.or.jp/index.htmlで自分は受検資格があるのかご確認ください。

実務経験7年以上または2級合格後2年以上

2013年に受検資格要件が大幅に緩和されました。

これまでは1級の受検に実務経験12年以上または2級合格後5年の実務経験が必要だったのですが、それぞれ7年以上の実務経験または2級合格後の2年の実務経験があれば受検することができるようになっています。

詳しくはこちらのページをご確認ください。

また、大学の専門課程や専門学校を卒業した場合に条件が異なるので緩和された受検資格をご確認の上、お申し込みください。

合格率は30%(令和6年度東京都数値)

私が実際に中央職業能力開発協会に問い合わせていただいたデータのため、こちらは確かな数値です。

実務経験7年以上、もしくは2級に合格し、実務経験2年以上の方が合格率30%ということは比較的難易度が高い試験だということはお分かりいただけると思います。

そのため、事前の対策は必要不可欠です。

作業時間が少なく、技量を試される

3級や2級よりも試験時間は長いですが、その分、作業の難易度も上がっています。そのため、時間が足りないという方のお話を何度も聞いてきました。

注意点としてはやはり時間配分に尽きます。きれいに作業するのは当然ですが、時間内に余裕をもって終わらせることが一番大事です。

余裕をもって作業できれば不注意によるミスや時間が足りなくなり、慌てて不充分な状態で時計を提出しなくてすむので合格の確率は上がります。

毎年1月に試験が行われる

時計修理をしている様子

技能検定は時計だけではなく、他にも様々なジャンルで行われています。そのため、開催日程が分かれているのでしっかりと日程を確認してください。

そして、令和7年度の時計修理技能検定の場合は、

・受検申請受付10月2日から10月15日まで
・学科試験1、2、3級問わず令和8年2月1日開催


という流れになっています。

なので、この日程から逆算して学習を進めることが必要です。私の運営するオンラインウォッチアカデミーでは年末、そして年始にかけて試験対策ライブを行っています。

また、カリキュラム内にも試験対策動画があるので試験対策をする方にも向いています。

詳細はこちら
https://online-watch-academy.com/curriculum-2nd/

申し込みから受検までの手順

手順としてはまず、各都道府県の実施状況を確認してください。

各都道府県の実施公示状況
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken_kouji.html

なぜかというと、自分の住んでいる県では申し込みたい試験が行われていない、というケースも少なくないからです。

そのため、受検する場所を決めることも重要になってきます。そして、主に下記の手順となっています。

(例)東京都での受検手続き
東京都で技能検定を受ける際は、東京都職業能力開発協会が申請窓口となります。

「技能検定(定期試験)」の案内ページにて、申請書の配布方法と受付先を確認し、申請書送付依頼フォームまたは窓口受け取りで書類を入手します。

必要書類がそろったら、所定の方法で受検申請を行ってください。

勉強を行うタイミング

遅くとも6か月前には対策を始めたいです。

普段から時計修理に携わっていれば短い時間で準備できますが、時計に触れる機会が少なければ1年前から練習を始めたいです。

合格するための手段

手段3つを紹介

合格するための手段としては、繰り返しの練習しかありません。もちろん、繰り返し練習する内容が重要になるので今回ご紹介していきます。

1級では「知っているか」ではなく、制限時間内に、安定した品質で仕上げられるか」が厳しく見られます。

独学で動画を見て学習する

独学での学習は、自分で学習する場所を選ぶことができるという点が大きいです。

YouTubeなど、調べる労力はかかりますが自分で学習を進めることができます。

ただし、工具の当て方、力加減が正しいかなど注意が必要。そして、未経験の状況からネットで情報を取得する場合、その情報が本当に正しいのかを判断する術がないので、学んだ内容は全て間違っているということにもなりかねません。

したがってリスクがある選択であることも理解した上で進めてください。

そして、独学で学ぶ場合のアドバイスとしてはとにかく反復練習あるのみです。課題時計は新品時計なので時間内にきれいに作業することを心がければ自ずと成功する確率は上がります。

早く確実に時間内に完了することを心がけましょう。

また、クォーツも機械式もバランスよく練習時間を準備したいです。

時計修理を学習できる場所に通う

歩いている様子

最短で合格を目指すのであれば、時計修理を学べる環境に通うことが最も確実な方法です。

長年現場で修理を行ってきた技術者に作業を見てもらうことで、

・どこが減点対象になるか
・試験で求められる仕上がり精度
・修正すべき癖や無駄な動作


をその場で指摘してもらうことができます。

1級では「間違いに気づけるかどうか」も合否を分けます。

独学では正解・不正解の判断が難しく、誤った作業を正しいと思い込んだまま受検してしまうケースも少なくありません。

そういった意味で、対面指導は最短ルートと言えます。

ただし、

・近くに学校がない
・仕事の都合で通学が難しい
・いきなり通学するのはハードルが高い

といった事情がある場合は、現実的な選択肢としては外れてしまうこともあります。

オンラインで時計修理を学ぶ

通学が難しい場合の現実的な選択肢がオンライン(オンラインウォッチアカデミー)での学習です。

オンライン学習であっても、

・実務的な内容+試験対策
・無制限で質問可能
・月に一回のオンライン講習会


など合格までの道筋を作っています。しかもこれは1級だけではなく、2級、3級まで対応したカリキュラムです。

通学が難しい方、独学に不安がある方は、一度募集要項を確認してみてください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事はオンラインウォッチアカデミーの講師である藤本が監修しています。

藤本信和

一級時計修理技能士。1973年東京都生まれ。
大学にて家具デザインを専攻、卒業後ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
ウォッチメーカーコースに通い、時計修理の世界へ。

時計店ではあらゆる修理・受付販売などに携わり、
その後東京のヒコ・みづのジュエリーカレッジにて講師として10年間で、
学生とキャリアスクールの社会人約600人に教える。

21年4月より東京都千代田区飯田橋に自身の工房、Foliot(https://foliot.co.jp/)を構える。
好きな時計はROLEX。趣味はカーレース(軽自動車の耐久レース)