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600人以上に教えてきた講師が語る”時計修理技能士”に向いている人とは?

「時計修理、少し興味あるけど向き不向きがあるよね…」
「途中までやって挫折したら嫌だな…」


このような疑問をもち、この記事を開いたあなた、こんにちは。
時計修理歴約30年、600人以上に技術を伝えてきた藤本です。

結論からお伝えすると、確かに向き不向きはあります。ただ、取り組み方次第でいかようにもできるのでぜひ時計修理を行なっていただきたいというのは私の回答です。

本記事では、時計修理技能士として現場経験のある立場から、

・向いている人、向いていない人の特徴

・不器用なのがコンプレックスという方に向けてのアドバイス

・学んだ場合どれぐらいできるようになるのか

・向いているかのチェックリスト

を体系的に解説します。この記事を読めば、もし学んだ場合の具体的な未来まで知ることができます。

時計修理技能士に向いている人の特徴

きっと、この記事を見ているということは自分に適正があるのかを知りたい方がほとんどだと思います。

そんなあなたに向けて、時計修理に向いている人の特徴をお伝えしますね。

細かい作業をしていて苦ではない

腕時計は「小宇宙」と呼ばれるほど繊細かつ、機能的に全ての部品が連動して時を刻んでいます。

あれだけ小さいサイズの中に数多くの部品が入っているので、細かい作業が必要になってきます。

ですので、時間をかけて細かい作業をするのが好き、その先に待っている完成形を想像するとワクワクするという方は時計修理に向いていると言えるでしょう。

そもそも、皆さんそうだと思いますが好きなものは続きますよね。そのため、時計に興味がある時点で時計修理に向いていると言えます。

実際に私が修理している様子はYouTubeに公開しているのでぜひご視聴くださいね。

【時計修理:SEIKO 7S26A】第2回 「カレンダー機構の分解」Online Watch Academy オンラインウォッチアカデミー(セイコー 7S26A)

なんでうまくいかないかを考えることができる

時計修理は疑問とトライアンドエラーの繰り返し。人気のある時計であれば修理方法や構造などがネット上に載っていたりしますが、それでもすべてを把握できないことがあります。

そのため、30年以上時計修理を行なっている私ですら、分からないことはまだまだ存在する。それぐらい機械の種類が無数にあります。

そんな時にすぐに諦めるのではなく「どうやったらうまくいくのかな?」と少しでも思考を巡らせることができる人は向いていると言えます。

時計を直すことそのものに興味がある

時計修理を始めて間もない時、全く工具が扱えなかったり、自分の思い描いていたものと現実がかけ離れていたとします。

それでも、時計を直すこと自体に興味や「好き」という感情が少しでもあれば、自ずと継続できると私は感じています。

現に私自身、時計修理を毎日行っていますが飽きることはなく、むしろ新しい発見の連続です。そんな発見を楽しい、興味があると思うのであればぜひチャレンジしていただきたいです。

時計修理に向いていない人の特徴

悩んでいる人

次に、時計修理に向いていない人ですが、先にお伝えするとどんな方でも基本的に「向いていない」ということはありません

もちろん、ご高齢になり、目が極端に見えない、手が震えて作業ができないという場合は作業が難しいかもしれません

ですがそれらのケースでも向いていないわけではなく、少々、人より作業が遅れたりするだけです。決して向いていないわけではありません。そのようなことを念頭に置いた上で読み続けてくださいね。

細かい作業をしたくない

時計修理は細かい作業の連続、1つでも作業を間違えば、不具合に繋がりかねません。そのため、もし、あなたが細かい作業をするのは好きではないのであれば向いていないと言えるでしょう。

より専門的になると息を止めてピンセットを使用する場面もあります。それらを踏まえて時計修理をしてみるか、やめるかを判断するのが賢明かもしれません。

もちろん、今のは極端な事例なので電池交換や部分修理などに留めてあげれば職人的な訓練は必要ないことが多いです。

短期間で結果を求めてしまう

資格取得や時計修理の技術をいちから身に付けたい!という方にいつもお伝えしているのは、「時計修理は反復練習が大事」だということ。

個人差はもちろんありますが何度も何度も繰り返し、分解掃除などの練習をすることでようやく技術が身につきます。

なので、数ヶ月でどんな時計を直せるようになりたいという方はイメージと現実が合わず、やめてしまうことになってしまうかもしれません。

30年時計修理を行ってきた私ですら、どんな時計でも直せるかと言われるとそんな訳はありません。

「じゃあそんなに難しい技術、今から学んでも遅いじゃん」と思うかもしれませんが、かといって、5年、10年時計修理の練習をしないと資格を取れないというわけはなく、私がお伝えしているのは試験の半年ほど前からは練習を行っていただきたいと思っています。

やり直しや失敗にストレスを感じる

ストレスと書いてある画像

作業はうまくいかないと誰でも少し落ち込んだりすることはあるでしょう。

ただ、それらに”強いストレス”を感じる場合は、少し時計修理から離れてみることをオススメします。集中力を欠いた状態で細かい作業を行うことは不可能に近いでしょう。

なので、一度冷静になり、その後、作業に向き合ってみてください。

「私、不器用なんだけど」と思うあなたへ

疑問、難しさ

私が運営している時計修理を学ぶことができるスクール(オンラインウォッチアカデミーhttps://online-watch-academy.com/)によくこのご質問をいただきます。

ただ、不器用なのは関係ありません。先ほどもお伝えしたように繰り返しの作業、これが重要になってきます。

最初は「向いてないかも」と感じる人がほとんど

新しいことに取り組む際、「分からないことが分からない状態」だと思います。

例えば、新品の時計を分解する際の注意点だったり、どの手順で行うのか、一度も経験をしていないことなので当然うまくいくことの方が少ないでしょう。

ただ、それを覚悟している人、していない人では大きくその後のモチベーションが変化します。

なので、騙されたと思って継続してみてみることで前よりも作業が早くなった、できない箇所ができるようになったなど成長を実感することができると思います。

不器用な人ほど伸びるケースもある

自分が不器用だと認識して取り組むことにより、想像していたよりも作業できた、というケースも少なくありません。

不器用な人ほど、最初から「失敗する前提」で作業に向き合うため、一つひとつの工程を丁寧に確認しながら進める傾向があります。

その結果、

・手順を飛ばさない

・工具の使い方を毎回意識する

・なぜうまくいかなかったのかを振り返る

といった習慣が自然と身につき、後から始めた人よりも基礎が安定しているケースも少なくありません

この積み重ねが、時計修理技術の習得の速度に影響してきます。

実際に、最初は「ネジがうまく回せない」「部品を落としてしまう」と悩んでいた方が、数ヶ月後には落ち着いて分解・組立ができるようになるケースも。

不器用であること自体は、決して不利ではなく、正しい手順で継続できる人にとっては、むしろ強みになることもあるという点は、ぜひ知っておいていただきたいところです。

時計修理の技術はどれくらいで身につく?

新しい発見のイメージ画像

時計修理の技術と言っても幅広く、今回は特定の新品ムーブメントでオーバーホールができるようになるまでを目標に設定します。

最短で「できるようになった」と感じるまで

皆さんが費やした時間に左右されるので一概には表現できませんが、手巻き時計であれば早くて1ヶ月ぐらいで出来るようになったと実感できるはずです。

最初はゆっくりと作業することで精いっぱいと思います。時には部品をなくしたり、壊すこともあるかも知れません。

何事も継続することで、後々スムーズにきれいに作業を進められることに気づくはずです。

資格レベルと実務レベルは別物

時計修理技能士の資格を取得したからといって、すぐに実務で通用するとは限りません。

その理由は、時計修理技能検定が「壊れていない時計を、決められた手順で分解・組立できるか」を評価する試験だからです。

試験では、

・あらかじめ決められたムーブメント
・状態の良い個体

を使用するため、対策学習が可能です。一方で、実際の修理現場では状況がまったく異なります。特にチェーン展開の時計修理店では、

・ブランドも年代もバラバラ
・すでに不具合を抱えた時計

を日常的に扱うことになります。

そのため、資格で求められる作業レベルと、実務で求められる対応力は別物だと考えておく必要があります。

とはいえ、チェーンの時計修理店に応募する際、資格を持っていることは「最低限の基礎技術を有している証明」になります。

結果として、

・書類選考に通りやすくなる
・未経験可求人でも評価されやすい

といったメリットがあるのも事実です。

1年・2年・3年でできることの目安

1年目、2年目、3年目のイメージ

ここではオンラインウォッチアカデミー、動画学習で学んだ際、どうなれるのかをご説明します。

まず1年目は時計の基礎である手巻きを中心として、自動巻き、クォーツを学びます。

始めて間もない段階では作業内容が不安定ですが、それでも後半は洗浄や注油がスムーズに進められることが多いです。

技能検定に特化した内容も収録してあるので、技能検定合格の確率も上向くことが期待できます。

2年目の収録内容は不具合を直す様々な方法を収めてあります。また、課題時計にスイスETA社の2824相当のムーブメントを採用しています。

これらを学ぶことで中古市場で入手した人気ブランドの修理を手掛けることも可能になります。もちろん、壊れている不具合の程度は様々なので、直せる範囲を少しづつ広げるのが現実的な目標ではあります。

3年目は最後のカリキュラムです。クロノグラフを中心とした複雑なムーブメントを学んだり、時計旋盤を用いた部品製作の手順を学びます。

これらはあくまでカリキュラム上の進行の話なので実際には1、2年目を終えて少しづつ作業レベルを上達させたりできる範囲、時代を広げていく傾向が多いようです。

自分が向いているか判断するためのチェックポイント

マルとバツの画像

ここまで記事を読んでいただき「理屈は分かったけれど、それでも自分にできるのか不安…」と感じている方もいらっしゃると思います。

時計修理は、始めてみないと分からない部分が多い分野です。ただし、始める前に整理しておくことで、不安をかなり減らすことは可能です。

ここでは、判断材料として役立つチェックポイントを紹介します。

始める前に確認しておきたい3つの質問

①完璧にできなくても続けられそうですか?
時計修理は、最初からスムーズにできる人の方が少数です。分解して元に戻せない、原因が分からない、時間がかかる、こうした経験は誰しも心当たりがあります。

それでも「少しずつ分かってくる過程を楽しめそうか」が、向き・不向きを分ける大きなポイントになります。

②手先の器用さより、観察することが苦にならないか?
よく「不器用だから無理では?」と聞かれますが、重要なのは器用さよりも観察力です。

・部品の位置をよく見る
・違和感に気づける
・写真や動画を見て真似しようとする

こうした姿勢があるかどうかが、上達に直結します。

③短期間で結果を求めすぎていないか?
時計修理は、数週間で職人レベルになる分野ではありません。「すぐ稼げる」「一気に覚えたい」と考えていると、途中でギャップを感じやすくなります。

一歩ずつ積み重ねる前提を受け入れられるかは、始める前に確認しておきたいポイントです。

通学でも独学でも不安な人向け|オンライン学習という選択

時計修理を学ぶ方法というと、通学型の専門学校か、あるいは一人で学ぶ独学をイメージする方が多いかもしれません。

しかし実際には、その中間にあたる「オンラインで学ぶ」という選択肢もあります。

オンライン学習は、

・決まった時間に通う必要がない

・独学のように迷子になりにくい

・動画や解説を見ながら実際に手を動かせる

といった特徴があります。

「通学は難しいけれど、独学だと不安」
「自分に向いているかを確かめながら進めたい」

こうした方にとって、無理のない始め方と言えます。

まずはオンラインで基礎に触れ、続けられそうだと感じた段階で次のステップを考える。それも、現実的な判断のひとつです。

ぜひこちらからオンラインで学べる内容をご確認くださいね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事はオンラインウォッチアカデミーの講師である藤本が監修しています。

藤本信和

一級時計修理技能士。1973年東京都生まれ。
大学にて家具デザインを専攻、卒業後ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
ウォッチメーカーコースに通い、時計修理の世界へ。

時計店ではあらゆる修理・受付販売などに携わり、
その後東京のヒコ・みづのジュエリーカレッジにて講師として10年間で、
学生とキャリアスクールの社会人約600人に教える。

21年4月より東京都千代田区飯田橋に自身の工房、Foliot(https://foliot.co.jp/)を構える。
好きな時計はROLEX。趣味はカーレース(軽自動車の耐久レース)